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【ネタバレ】十三機兵防衛圏の考察 サブキャラの目的や思惑の整理

十三機兵防衛圏が神ゲーすぎてネタバレ長文考察を書きたくなったので9か月ぶりくらいにブログを書いちゃった。

十三機兵防衛圏において、主観視点がないのでわかりにくかったサブキャラの目的や思惑、各登場人物が事実を勘違いしていたことについて整理。

 


■物語開始前(1周前)の和泉十郎(2周前)=426

・大目的

D襲来を阻止すること。

・小目的

ダイモス(重機)開発につながる宇宙計画を阻止すればタイムパラドックスによりDが存在しなくなりD襲来を阻止できると考え、宇宙計画関連の施設の爆破テロ・関係者の殺害

ダイモスコード保持者を全員殺害すればD襲来を阻止できると考え、1周前時点の適合者を殺害(全員殺害しようとしたが、井田など全員の殺害は未遂)

(推定)ダイモスコードを無効化すればダイモス襲来を阻止できると考え、ダイモスコードを脳から剥離させるDD426を開発→426自身は作っただけで使わなかったが426ドロイド経由で井田に知られた

 

・勘違いしていたこと

宇宙計画を阻止すればタイムパラドックスによりD襲来を阻止できる
→阻止できない

適合者を全員殺害すればD襲来を阻止できる
→阻止できない

DD426によりDコードを無効化すればD襲来を阻止できる
→阻止できない。”ダイモスコードを無効化しても奴らは来る”

 

 


■今周の和泉十郎(2周前)=426

・前提

ループ後、2097年(8年前)に森村千尋(2周前)によって殺害される。

その後は井田がドロイドにセクター0の和泉(426)の記憶をダウンロードし、ウサミドロイド(デス・ドロイド)→相葉ドロイド→しっぽ/柴 と体を次々乗り換える

・大目的

ユニバーサルコントロールの緊急モードを起動して15人をポッドから起こすこと。因幡深雪の最終作戦と同じ。

・中目的

ユニバーサルコントロールの緊急モード起動の時間を稼ぐ必要があるため、
ダイモスに戦力で拮抗しうる機兵強化システムを開放する
・機兵と適合者をできるだけ多く、最終作戦に参戦させる

・小目的

(しっぽ)最終作戦の成功率を高めるためにダイモスコードの拡張コード(=機兵強化コード=魔法の銃)をできるだけ多くの適合者に打ち込むこと。あわせて、機兵未割当の各適合者に機兵登録(機体の割り当て)を行うこと。”ゲームの参加者を集める”
(しっぽ)薬師寺が鞍部家で三浦を魔法の銃で撃ち昏倒させた際に入手したDD426汚染回避コードを魔法の銃に込めて、上記の拡張コードと合わせて拡散する。(三浦に埋まっていた強制起動コードはややこしくなるため無効化し、汚染回避コードだけイタダいた)
(しっぽ/柴)鞍部十郎に対して、和泉十郎(今周)の記憶をできる限り復活させる(薬師寺との契約内容)
(柴)2周前森村によって移植された2周前和泉の記憶と、玉緒AIが醸成した鞍部十郎の人格との不整合により人格崩壊しかけていた鞍部十郎の精神を安定させる
(相葉)南の制御キーの権限を取得することで、自動工場で沖野の設計をもとにした、新型で汚染されていない第四世代機兵を生産する(426自身が制御鍵を南に移動させた?”お前が新たな命令者” ”そしていまからその命令は俺だけのものになる”)

(相葉)鷹宮への機兵割り当て・機兵強化コード登録(”定期的に体をいじられている”)

(相葉)南の制御キーの権限を取得することで、自動工場で機兵強化を行うシステムを開放し、機兵強化コードを開発する

(426)南を守り、かつ制御鍵の権限を他者に奪われないため、緒方に残っていた制御キーの移動ログを隠蔽(426自身が制御鍵を南に移動させた?”隠し方が杜撰だったか、本人に見つかるとは”)
(426)最終作戦に参加する機兵の操縦者をできる限り多くするため、ほうぼうで適合者を守る(鞍部の救出、関ヶ原にDD426延命用ナノマシン薬を処方、南を沖野から守る、緒方を沖野の拉致から救出を薬師寺に指示)

・勘違いしていたこと

 なし?

 

■物語開始前(1周前時点)の森村千尋(2周前森村)

・大目的

和泉十郎(2周前・426)と同じ。D襲来を阻止すること。
1周前の適合者を守ること(今周で失敗しても、適合者をできるだけ多く次周に託すこと) 

・小目的

和泉とともに宇宙計画を阻止すればタイムパラドックスによりD襲来を阻止できると考え、宇宙計画に対し爆破テロを実行
適合者以外への爆破テロは許容できてもDコード保持の適合者を全殺害することは許容できなかったため、和泉426と敵対
セクター2のD襲来にあたり、現戦力で勝てないと悟り井田やほかの適合者をセクター0へ逃がす

 

・勘違いしていたこと

宇宙計画を阻止すればタイムパラドックスによりD襲来を阻止できる

→阻止できない


■今周の森村千尋(2周前)=森村先生

・前提

1周前ではセクター0に移動できず98式の中で死んだため、今周開始時点で2周前の記憶しか持っていない

・大目的

機兵計画によるD襲来への対抗 ⇒ イージス作戦の実行により、適合者だけを廃墟で寿命まで生きさせること
”あんな風になる前の”和泉十郎(2周前)の復活
2188で人類を滅ぼしたのが森村2188だったという事実の隠蔽

・小目的

セクター2防衛戦の準備として、セクター4の7年前緒方が持っていた制御キーの権限を掌握し、自動工場で機兵(1~3世代)を量産 (”アクトー団の女”)
機兵計画実行にあたり、DD426を解除するため、DD426の実行犯である東雲を治療し解除パスワードを聞き出す→パスワードを聞き出せず、失敗
和泉十郎(2周前)の記憶を鞍部に移植 → セクター0もリセット対象であり、今周以降はセクター0経由でのループは不可能だと知って諦めた
適合者実験として森村千尋(ロリ)をクローニングし、適合者に戻ろうとした → クローンでは適合者になれないと知って諦めた
森村千尋(2周前)の記憶を冬坂に移植し、適合者に戻ろうとした → 今周以降はループしないと知って諦めた
ミウラや郷登が嗅ぎまわっていた2188年代の記録の削除
セクター2防衛戦で死んだ(と思っていた)メンバーを復活させるため記憶の移植(網口(=井田)、玉緒)→機兵計画頓挫により中断

 

・勘違いしていたこと

井田の虚言により、和泉(2周前=426)が1週前キサラギミウラ・タマオ・ヒジヤマを殺害したと思い込んだ
→実際は殺害してないことを途中で知った

機兵計画はDD426の解除パスワードを聞き出せなかったため、実行不能になったと思ったことでイージス作戦にシフトした
→実際は沖野・しっぽが汚染回避コードを拡散しており、新型で汚染されていない第四世代も存在したことから、DD426を解除できなくても機兵は多数起動可能だったが知らないまま死亡

適合者実験で作り出した森村(ロリ)に自身(2周前森村)の記憶をダウンロードしたと思っていた
→実際にダウンロードされたのは森村(2188)の記憶。これは和泉(2188)が、森村への記憶ダウンロード時に森村(2188)で上書きする設定を施していたため。

井田および玉緒AIはセクター2防衛で死んだと思っていたので、機兵計画の続行のため本人の生前の約束から、今周の網口と玉緒に1周前の井田と玉緒の記憶移植を行っていた
→実際には死んでいなかったが、そもそもDD426の件で機兵計画を中止にしたため、網口・玉緒を戦えるようにするための記憶移植の意味がなくなり、途中で辞めた

 

・推定

イージス作戦を実行してもセクター0にデータがあるメンバーは消えない?(「我々だけが廃墟に残される」の我々というのは、実際には森村先生自身でなく今周の森村=冬坂を指していた?「そのときは私たちも覚悟しなければならないようね」との言もあり)

 

■井田鉄也(1周前)

・大目的

如月AI(1周前如月=因幡)に肉体を与える

・中目的

如月AIが如月(今周)への記憶移植に反対したことにより、426の助言?に従って、
赤ん坊状態の如月に何も知らないまま如月(1周前)の記憶を移植したかったので、さっさと再度ループさせたい

・小目的

さっさとループさせるため、セクター2防衛戦にて東雲を使いDD426をばら撒き、セクター2防衛作戦をわざと失敗させる(どのみち機兵強化システムが解放されていなければ負けていた可能性が高い)
さっさとループさせるため、ループ不能になるイージス作戦が邪魔であることから、記憶をなくした関ヶ原に森村先生の殺害を指示→未遂だが別人により達成
ゲートなどのユニバーサルコントロール関連のシステムを使うための鷹宮のIDを利用するため確保(もともと使っていた網口のIDが、20番機兵強制起動により網口本人に権限が移り、井田が使用不能になったため)
さっさとループさせるため、因幡深雪=如月(1周前)の計画の阻止するため司令者権限により16番機兵を停止(因幡の計画が何かは理解していない)
特務機構に入り適合者の監視の実施、ミウラのデータを確保(機兵計画・イージス作戦阻止のため?)

 

・勘違いしていたこと

今周をさっさとループすれば次周で如月とやり直せると思っていたこと
→実際はセクターの施設の耐用年数限界で、今周のリセットはセクター1~5だけでなくセクター0もリセットの対象であり、ループできない(ループはするがセクター0経由で記憶は引き継げない)

 

■沖野司(今周)

・大目的

Dコードを操作することでD襲来を阻止する
機兵計画によるD襲来への対抗(機兵で戦うのは最後の手段)

 

・中目的

Dコードの制御キーを確保する

DD426汚染により使えなくなった19番までの機兵を使えるようにする

・小目的

D襲来阻止のため、DD426を自分自身に試してDコードを無効化する実験を行う→模擬人格による克服
機兵計画実行にあたり、DD426をばら撒いた裏切り者が誰かわからないため(実際は井田)、ほかの適合者や周回メンバーから離れ完全に独自行動を行い、女装して隠遁
DD426汚染の無効化。セクター5にて、三浦を使った人体実験でナノマシン再構築探査を行い、19番までの汚染された機体のDD426汚染を回避するコードの開発に成功
開発したDD426汚染回避コードの拡散。三浦に接触するだけで汚染回避コードを他の適合者にも拡散するよう設定
三浦に埋め込んだ強制起動コードの拡散。自身が隠遁している中汚染回避が可能になったことをセクター2防衛戦の仲間に知らせようとした?→この思惑はしっぽが強制起動コードを無効化したため、失敗。鞍部、網口には強制起動コード感染したがあまり意味がなかった
緒方から何者か(南)に移動した制御キーの行き先を特定し、制御キーを確保することでD襲来を阻止しようとした

もしものときのために比治山の人体改造をし、12番機兵の所有権を共有


・勘違いしていたこと

制御キーを確保すればD襲来を阻止できる可能性があると考えた
→実際には制御キーを操作/保持者を殺害したとしてもD襲来を阻止することはできない

DD426汚染回避コードがあれば機兵計画を実行できる
→それだけでは不十分であり”必ず負けるゲーム”をやらされていた

 

■BJ=ミウラ=三浦慶太郎(1周前)

・大目的

2188年の記録データが井田に渡ることを防ぐ

17番機兵に保存されている2188年の記録データを復活させ機兵計画(因幡深雪の最終作戦)の成功率を上げる

南奈津乃を守る

三浦が機兵計画発動前にセクター5に戻らないよう、セクター4に留める

 

・小目的

機兵計画を諦めループを優先する井田に2188年の記録を開示しないため、ミウラAIが持っていた記憶を消去し、2188年のデータは17番機兵のメモリバックアップのみに保存してある状態にする

各セクターを転々とし17番機兵の場所をつきとめる
南を守るために鷹宮や三浦をけしかける
2188年のデータは森村がアクセス制限をかけてしまったため、本人のIDでしか閲覧することができないことにより、適合者を訪問し記録を開放。有効利用するため郷登などに2188年の記録の存在を教える

友人である関ヶ原をサポートする

セクター4にタイムトラベルした19番機兵をロックし、機兵の転送機能を使ってセクター5に戻ろうとする三浦が最終作戦開始前に通常の手順で起動できないようにした(最終作戦前にロック解除)

 

・勘違いしていたこと

機兵計画を成功させることが目的だが、和泉426や因幡深雪の最終作戦については実は詳細は知らない?

 

■森村千尋(ロリ)=森村千尋博士(2188)

・大目的

箱舟計画を成功させる

 

・中目的

現状のメチャクチャなセクターの状況を立て直すため、上級管理権限でDコードを取り除いた状態でセクターをリセットして本来意図した箱舟計画を実行する
(セクター0ごとリセットされるが上級権限を持つ森村(ロリ)はセクター施設を作りなおす際に使われる衛星司令船のセクター設計データそのものを修正できるのでセクター0の耐用年数は関係がない)
→最終的には郷登の賭けに乗り、最終作戦に協力する

 

・小目的

ループ不能になるイージス作戦を阻止するため森村先生を殺害

 

・勘違いしていたこと

井田の証言から、今周で1周前の如月・三浦・玉緒・比治山は、426に殺害されたと誤認したまま